MSXの修復を木工で#1

あけましておめでとうございます。今年は、せっかく去年末にMSX界隈に復帰したので、趣味方面ではMSX弄りを、お仕事ではゲーム方面に何かを、ちょっと頑張ってみようかなと。
さてそれはそれとして。年始一発目のエントリは、パターン剥離を修復して動くようになったFS-A1FXとFS-A1WXの、不足しているいくつかのパーツを木材を加工してどうにかしようという話です。
FS-A1FXとFS-A1WXの基板の剥離を修復して、どうにか動作するようにしましたが、元がジャンクだけあって色々不足しているパーツがあります。キーボード、フロッピーディスクドライブ、電源スイッチボタンの部品、連射スライダーの部品、内蔵ソフトスイッチの部品、バックアップ電池ボックスの蓋、内蔵FDDを載せる鉄板の台座、とこれだけ足りません。
入手の目途が立っていないキーボードと、スリムドライブであれば入手可能なものの台座がないと取り付けできないフロッピーディスクドライブについては、とりあえず保留にするとしても、他は早いうちになんとかしなければいけません。
まずは、すでにWXの修復のエントリで見せていますが、電源スイッチボタンの部品。見た目は1cm角の棒が出っ張ってるような形状なので、1cm角の角棒を材料にしてスイッチの先が押し込める穴さえ開ければ作れそうです。
使われているスイッチのデータシートを見ると、2.5mm角と3.3mm角の蛇腹?な形状の棒部分に押し込む感じのパーツになっているので、これに合う穴を開けます。ただ四角い穴は中々難しいので、普通にドリルで円形の穴を開けることを考えます。3.3mm角の正方形が収まる円は対角線が直径になるので3.3mm×√2≒4.67mm、同じく2.5mmだと2.5mm×√2≒3.54mmのはず。
ということで4.6mmのドリル刃とヒノキの1cm角棒(プラの角棒は1cm×1.2cmという中途半端なものしか見つからなかった)を入手して、穴を空けて挿し込んでみます。計算上は4.6mmでキツいくらいのはずなんですが、材質が木だからなのかゆるゆるで固定されません(写真左)。仕方ないので手持ちで細い方の計算値に一番近い3mmのドリルで穴を空けてスイッチを無理やり押し込んで穴を広げました(写真右)。

これを取り付けるとこんな感じ(1つ前の写真のものからちょっと長く作り直した)。普通に押せるし、外れることも無いので代用品としては必要十分かなと。木の地のままですがこれはこれでアリなので、暇があったら後で塗装しようかと思います。→後日タミヤカラーのAS-16・ライトグレイ(USAF)で塗装し写真を追加。白飛びしてしまい分かりにくいですが、遠目にはプラ製ボタンと見分けがつかないかなと。

続いて電池ボックスの蓋。とはいえFXには乾電池をキャパシタに置き換える改造を施しましたし、WXも同じ改造をする予定なので、開け閉めできる蓋は必要なくなっています。穴がふさげれば良いので、2mm厚のヒノキの板を削ってギリギリのサイズにして押し込んでみました。

……むむ。取り外すことは考えていませんでしたが、隙間に爪を引っ掛けるとパカッと外せますし、しっかり嵌まってるので電池の重量くらいは支えられそうです。普通に蓋の代用品に出来そうですが、すでにキャパシタ置き換えが確定しているので私には不要ですね。何と間の悪い*1(苦笑)。これは木の地のままだとやたらと目立つので塗装することにして、いったん取り外し、入手したタミヤカラーのTS-6・マットブラックのスプレーでプシューっとやっちゃいます。

……おおぉ。少し厚めに塗装したので木っぽくもなく、なんか全く違和感無いですな。これは会心の出来。FXとWXの2台分作って嵌め込んでおきました。
まさかヒノキを素材にして、MSXのプラパーツの代用品を作れてしまうとは、自分でやっておいて何ですが、これまた驚き。「ひのきのぼう」最強伝説(笑)。もうこうなったら他のスイッチパーツもドライブの台座も全部ヒノキ材で作っちゃいましょうかね(苦笑)。

*1:バックアップ電池のキャパシタ置き換えは「蓋が手に入らないから」という理由で行っています。