今更ながらに「西暦2000年問題」に直面した話

今ウチには不動ジャンクから復活させたMSX2+が3台ばかしあるのですが、バックアップ電池をキャパシタに置き換えた2台について色々弄っていたら、「西暦2000年問題(Y2K問題)」に類する問題が発生したという話です。
バッテリバックアップをキャパシタに置き換えた2台でキャパシタの保ちを確認するため、RTCのバックアップメモリに記録される、日時、タイトルロゴの色、BASIC画面の初期スクリーンモードと桁数、BEEP音の音色と音量、などを設定して電源を入れたり切ったりしていたんですが……。気付くとFS-A1FXで2019年に設定したはずの日時が1988年1月1日0時0分になっています。まさかキャパシタでのバックアップがうまくいってないのか!? と思ってよく調べたんですが、どうやら内蔵ソフトONで起動すると日時の設定が前述の1988年になってしまうようです。さらに調べてみると、西暦2000年以降を設定してから内蔵ソフトONで起動すると1988年に戻されます。
……あー。こりゃ間違いなく「西暦2000年問題」ですね。内蔵ソフト*1が2000年以降の西暦に対応できていなくて、異常値として誤判定してしまい、初期値として1988年に初期化してしまうようです。2019年の今頃になって、まさか2000年問題で頭を悩ませることになろうとは……(苦笑)。
慌ててFS-A1WXも起動して確認。こちらは内蔵ソフトONでも日付が初期化されるような問題は発生しませんでしたし、2019年の日時の表示もとりあえず問題無し。ほっ。一安心。FXのショボい(失礼)内蔵ソフトならともかく、WXのワープロ使って日時が初期化とか結構シャレにならないので……。FS-A1WSXは確認していませんが、この様子ならまあ大丈夫でしょう。
他はどうなのかと「MSX」+「2000年問題」のワードで検索してみると、1999年当時のパナソニックのMSXに関する2000年問題のページのコピーが保存されていました。前述のFXの問題も、気づいていなかったFS-A1WXの問題も書かれています。パナMSX2000年問題が存在しないのはFS-A1WSXとFS-A1GTだけだったのか……。
モノがROMのプログラムだけに修正も難しい訳で……いっそ新しくROMを焼いて、ハンダごて片手に差し替えできないかななどと考えてみたりもするものの、そもそもROMを焼く環境も、差し替えに使えるEPROMのチップの手持ちもありません。ROMさえ焼ければ数バイトのパッチあてで修正できそうなんですけどね。残念無念。

*1:ちなみにMSX2+のシステム的には2000年問題は無い……はず。