MSXの修復を木工で#2

修復して動くようになったFS-A1FXとFS-A1WXの、不足しているいくつかのパーツを木材を加工してどうにかしようという話の第二弾です。
色々足りないパーツのうち、電源スイッチボタン部品と、バックアップ電池ボックスの蓋を木材で作ったのが前回。今回は、連射速度のスライダ部品と、内蔵ソフトスイッチの部品をまとめて作ってみました。
連射スライダも内蔵ソフトスイッチも幅は同じです。計ってみるとだいたい7.5mm。なので例によって2mm厚のヒノキの板を7.5mm幅に切って細長い板を作り、それをスライダは50mm、内蔵ソフトスイッチは15mmに切ります。前回の電池ボックスの蓋の時に出来た切れ端があったのでそれを使いました。
これだけでは取り付けできないので、スライダは中心に3.5mm間隔で3mmの穴を開けて、そこに長さ7〜8mmの2mm角棒(これも切れ端利用)を差し込んで、瞬間接着剤で固定し、ヤスリで削ってちょうど良い隙間に調整します。内蔵ソフトスイッチも同様に中心に2mm間隔(もしかしたら2.5mm間隔でも良いかも?)で穴を開けて、長さ12〜13mmの角棒を差し込んで瞬間接着剤で固定し、削って調整します。スライダやスイッチのレバー?部分をこの角棒で挟んで固定するので、削りすぎると固定できなくなるので要注意。とりあえずこれで取り付けできるようになりましたが、そのままだと指先が滑って操作し辛いので、指先が引っかかるよう適当な出っ張りを付けます。

実際に取り付けるとこんな感じに。グラつきも無く、笑っちゃうくらい普通に操作できるようになりました。ポイントは板の幅。これがスイッチ類の溝に近い幅だとグラつきません。

これまた木の地のままだと目立つので、いったん取り外して、前回も使ったタミヤカラーTS-6・マットブラックで塗装。改めて取り付けます。すると……。

今回もまた違和感無いですね。間に合わせでテキトーに突起を付けたのでデザインは悪いですが(苦笑)、試作ですしこんなもんでしょう。
これで不足パーツのうち4つまでヒノキの角材・板材で代用品が作れてしまいました。続・「ひのきのぼう」最強伝説(笑)。鉄板は簡単には加工できないので、ここまで来たら内蔵ドライブの台座もヒノキ材で組んでみようかと考えていますが、さてどうなることやら……。