ドライブ交換の話

先日、メインPCでいつも使ってるアプリが壊れて起動しなくなっているのに気付きました。アプリを再インストールしても治らなかったので、もしかしたらHDDが少し壊れてきているのかもしれないなと。仮にドライブが無事だったとしても、アップグレードを繰り返してそろそろ3世代(Win7→Win10→マザボ交換でWin10再構築)になるので、レジストリやらなんやらがグチャグチャになってるはずです。なので、ドライブを交換してOSをまっさらにすることにして、昨日3月31日がちょうど期末の休日だったので、期末処分的な出物に期待してアキバをウロウロしてきました。
2TB〜4TBのHDDを単体にするか、それにSSDを組み合わせてFuzeDrive*1にするか、などと色々悩みつつ一通り回ってみると、パソコン工房でメーカー不明ながらかなり安い512GBのM.2接続のSSDが。まあメーカー不明とは言いつつも性能表示がしてあるので、同じRead 2500MB/s・Write 1100MB/sのものを探してみるとCFD販売のものと判明。
これ、一応NVMeのM.2 SSDで、最高性能ではないもののそこそこのスペックで、お値段が同店の(名前を隠してない)同製品よりより1万円以上安いし、他の店の500GBクラスよりやや性能は落ちるもののほぼ半額。下手にソフトウェアで2ドライブ混成のSSDもどきにするよりは単体ドライブのほうがトラブルが発生したときに重篤化しなさそうだし、ただHDDを買うよりはアップグレードっぽいし、容量は現状(1TBのドライブ使用中)から減るものの512GBもあれば今の環境(使用容量360GBくらい)を構築しなおしても普通に入りそうだし、ということで購入してきました。
昨日は現状のバックアップ(念のため)と、再インストールするためにドライバやインストールメディアを用意していたら予想以上に時間がかかったので、一眠りして朝起きてから再インストールに挑んだわけですが。
さあ取り付けるぞと思って準備していたらM.2のSSDを固定するネジが見当たらず(マザボ組み込んだ時に気付かずにゴミと間違えて捨てたっぽい(苦笑))、朝から慌ててヨドバシカメラで調達してくるという情けない事態も挟みつつ、手に入れたネジでさっそくマザボに取り付けてインストールしてみたところ、流石というべきか10分くらい(!!)でインストールが終了し、とりあえずデスクトップが表示されました。
ちなみにWindows To Go(Windows10が起動できるUSBメモリが作れる)機能が使いたかったので、以前BizSparkに付属のMSDNサブスクリプションで手に入れたWindows10 EnterpriseをFall Creators Updateのイメージでインストール。しかし、ここで問題発生。ドライバ類を一通り入れて動作確認していたところ、なぜかNAS(TeraStationが2台)が全く見えなくなりました。ネットワークは問題なく、TeraStationの設定のWEBページは見られるのに、エクスプローラーからアクセスしようとすると、まるで繋がっていないかのような挙動。ドライバとかバックアップしたファイルとかはポータブルHDDに入れてたので事無きを得ましたが、このままではちょっと困ります。
WEBで調べてみたところ、EnterpriseかつFall Creators Updateで起きるという問題があるという情報に行き当たり、それに対する対処*2を試してみたんですが、こちらはどうやらドメインに参加している場合のものらしく空振り。こりゃProをインストールしなおしたほうが早いかなと思いつつさらに調べてみると、もっと単純な原因が見つかりました。
ようするに、TeraStationを含むNAS全般はやや古い規格である「SMB 1.0」*3で動いていて、それに対応するための機能が、Fall Creators Update以降ではインストールされていないのが標準になったらしいです。アップデートを繰り返していれば、インストールされた状態が引き継がれるので、下手すると気付かない点ですね。ということで「Windowsの機能の有効化または無効化」から「SMB 1.0/CIFSファイル共有のサポート」を有効にして再起動。これで普通にTeraStationにアクセスできるようになりました。
あとは、今まで使っていたアプリを一通り入れてメールデータも復帰して、とりあえずは完了。こうして新しい環境でダイアリーのエントリを書いています。まあ、まだデータはHDDに残したままなので、データの移行が残っていますが、そのへんは後日ちびちびとやることになるかと。

*1:HDDとSSDを組み合わせてSSHD的なドライブを構成できるソフトで、本来はサーバ向けなのでお値段が数万円するところを、AMDの施策によりRyzen CPUのユーザー向けに機能限定(SSD容量上限128GB)版が安く販売されています

*2:レジストリの HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\LanmanWorkstation\Parameters 以下にある AllowInsecureGuestAuth の値を1に変更するのと、グループポリシーで コンピュータの構成/管理用テンプレート/ネットワーク/Lanmanワークステーション/安全でないゲストログオンを有効にする を 有効 に変更するのの2点です

*3:Windows10の標準は「SMB 3.1.1」らしいですね