Windows7のシステムイメージの作成が失敗する場合の対処方法

今日はPCのバックアップの日に決めた! ということで自作デスクトップとThinkPad X61sの2台のバックアップを取っていたりしたのですが。
なんでかThinkPadのほうが容量不足でバックアップに失敗するんですよね。こんな感じ*1で。

0x80780119か。調べてみると、ほとんどバグに近いWindows7のバックアップの仕様が原因なんだとか。もうちょっと詳しく言うと「システムパーティションの空き容量が50MB未満になると、システムイメージの作成が失敗する」のだそうです。
ちなみにシステムパーティションってのは、Windows7の起動ドライブの先頭にある"システムで予約済み"というボリュームラベルの付いた100MBきっかり*2のブート用の領域のこと。普通は30MB使用中/70MB空き、くらいの配分なんですが、これが何かの拍子で空き領域が減ると、前述のようにバックアップ出来ないパーティションになっちゃう訳です。100MBの領域で空きが50MB未満になったらって、どんだけ厳しいんだよと思わないでもないですが。
ただ、対処方法はハッキリしていて、システムパーティションの空き容量を増やすか、システムパーティションそのものを削除するか、バックアップ対象からシステムパーティションを外すしかありません。パーティション自体の容量増加や削除だとパーティション操作が必要になるんで、わりと面倒くさいんですよね。バックアップの対象から外せば問題はなくなりますが、バックアップとしては不完全になってしまいますし。そんな訳で、問題の無かったデスクトップと比較などしつつ、対策を練っていたところ、うまいことできたので、こうしてエントリしている次第。
一応、大丈夫だとは思いますが、最悪だと起動不能に陥りますので、念のためその手の修復の準備はしておいたほうがいいかもしれません。

  1. まずコントロールパネルなどから[コンピューターの管理]ツールを開き、そこから[ディスクの管理]を選択します。
  2. [システムで予約済み]のパーティションが見えているはずなので、そこを右クリックし[ドライブ文字とパスの変更(C)...]を選んでダイアログを開き、[追加(D)...]ボタンを押して、適当なドライブ名(一時的なものなので空いているドライブ名ならなんでも良い)を割り当てます。[コンピューターの管理]はあとでまた使うので開いたままでOK。
  3. 割り当てたドライブをエクスプローラーで開きます。もし中身が見えず空っぽだったら、エクスプローラーのメニューから[整理]→[フォルダーと検索のオプション]と選んでダイアログを開き、[表示]タブのリストの一番下にある[保護されたオペレーティングシステムファイルを表示しない]のチェックを外しておきます。
  4. 割り当てたドライブの中にある"pagefile.sys"という名前のファイルをさっくりと削除します。ファイル名を見れば分かる通りシステムのページングファイルなんですが、普通ブートパーティションでは不要なはず*3なのに、何故か作成されているんですよね。これが40MBくらいあって容量を圧迫しているので、削除して容量を空けようという訳です。もしこのファイルが存在しなかった場合は、今回のこの手順では対処できないので、残念ですが諦めましょう。
  5. ファイルを削除したら(ファイルが存在しなかった場合も同様に)、[コンピューターの管理]から[システムで予約済み]のパーティションを右クリックし[ドライブ文字とパスの変更(C)...]を選んでダイアログを開き、先ほどとは逆に[削除(R)]ボタンで、割り当てたドライブ名を削除します。必要であれば、エクスプローラーの[保護されたオペレーティングシステムファイルを表示しない]のチェックもONに戻しておきます。
  6. 念のため再起動します。もし問題が起きるとしたら、ここで起動不能に陥るはず(苦笑)。

これで、システムパーティションの空き容量が回復して、システムイメージの作成も失敗せず通るようになります。
まあ要するに「不要ファイルを削除する」ことでシステムパーティションの空き容量を回復させました、という話ですね。

*1:ちなみに画像は適当に拾って来たものでウチのPCでキャプチャしたものではありません。事が片付いてからこのエントリ書いてるからキャプチャ出来なかったんですよ。

*2:OSのバージョンなどにより変動する可能性あり。

*3:実際、比較した正常動作のデスクトップにはありませんでした。