Eclipse 3.6のコード補完のフリーズを解消する

Eclipseを使っていて便利なのは、やはりコード補完。単語を途中まで打って[Ctrl]+[Space]を押すと、日本語変換のような候補ウインドウが開いて候補がずらっと表示されるんですよね。ちょっと特殊な例だと、sysoutと打って[Ctrl]+[Space]を押すとSystem.out.println()に展開されたりとか。タイプする量が圧倒的に減るし、いちいちAPIリファレンスを見なくても適当なメソッドが選べるので、一度使うと手放せません。
ただ、このコード補完、時々フリーズするんですよね。固まっても2〜3分放っておけば動き出すんですが、調子よく入力している時に起きると、ちょっとイラッと来ちゃいます。調べてみたら解決方法があったので、今回はその方法を書いてみようかなと。
まず、この現象が起きる条件というのを調べてみたのですが、どうやらEclipse 3.6でADTを利用していると、Android SDK APIに関連するコードの補完で発生するらしいです。なので、3.5以前のEclipseを使うか、ADTを使わなければ回避することが出来ます。
当然ながらADTを使わないという選択肢は無いし、せっかく入れた3.6を無かった事にして旧バージョンの3.5を使うというのもちょっとイヤだったので、3.6でなんとかできないかと検索しまくりました。で、見つけたのがこのページ。
Code Assist still Slow - Android Developers | Googleグループ
詳しいことはページの方を読んでもらうとして(英語のページですが日本語翻訳のリンクも付いてますし)、以下、修正の手順を。

  1. 上記ページ内にリンクのあるorg.eclipse.jdt.core_3.6.1.v_A68_R36x.zipをダウンロードしてきます。
  2. ダウンロードしたzipファイルを右クリック→[すべて展開(A)...]と選んで[展開ウィザード]を開き、[次へ(N)]をクリックします。
  3. [参照(R)]をクリックし[宛先を選んでください]ダイアログを開き、Eclipseを展開したフォルダの中にある"eclipse"フォルダ("eclipse.exe"の入っているフォルダ。前々回のインストール手順通りなら"C:\Android\eclipse")を選択し、[OK]でダイアログを閉じて[次へ(N)]をクリックします。
  4. [ファイル置換の確認]ダイアログが出るので[すべて上書き(T)]をクリックして進めます。出ない場合は入力したフォルダが間違っている可能性があるので確認してください。
  5. [展開されたファイルを表示する(H)]のチェックを外し[完了]で[展開ウィザード]を終了させます。
  6. Eclipseをクリーンアップ起動し、終了させます。

やってることはファイルの上書きだけですし、そんなに難しくないと思います。ただし、このパッチは最新の3.6.1用でjarのファイル名に3.6.1と書かれているので、一つ前の3.6(3.6.0?)では使えないと思います。また、やはりファイル名からわかるように、JDTに対するパッチなので、当然ながら先にJDTをインストールしておく必要があります。開発環境のインストールと同時に行う場合は順番に注意が必要です。念のため。
ちなみに前述のGoogleのページにも書いてありますが、Eclipse 3.6.2および3.7にはこのパッチが含まれるそうなので、新しいバージョンが出たらこんな手順も必要なくなるはずです。