HYBRID W-ZERO3で「spモードメールアプリ」を動かす

前回は「HYBRID W-ZERO3でspモードメールアプリ(とspモード契約のFOMAカード)を使ってdocomo.ne.jpドメインデコメールを送受信出来るか」という実験だったわけですが、今回は「HYBRID W-ZERO3でspモードメールアプリを使ってwillcom.comドメインやpdx.ne.jpドメインのデコラティブメールを送受信できるようにする」というお話。
ただし、アプリの使用許諾的には限りなく黒に近いグレーですので、取扱注意です。
まずは「spモードメールアプリ」を入手してインストールします。入手方法はここでは書きませんので、何とかして入手してください。以下、インストールして再起動まで終わった最後に出るインストーラの問い合わせには「いいえ」で答えて再起動していない*1状態であるとして話を続けます。

  1. HYBRID W-ZERO3では使われない不要ファイルを削除します。
  2. スタートメニューの「spモードメール」アイコンに関連する以下のファイルを削除します。
  3. スタートメニューの「spモードメール」アイコンに関連する以下のレジストリキーを削除します。
    • [HKEY_LOCAL_MACHINE\Security\CHome\CMessage\spモードメール]
    • [HKEY_LOCAL_MACHINE\Security\CHome\CMessage\キャリアメール]
    • [HKEY_LOCAL_MACHINE\Security\JHome]
    • [HKEY_LOCAL_MACHINE\Security\Shell\StartInfo\Start\sp-mode_mail.lnk]
  4. 「音と通知」に追加される「spモードメール: センターに未読メール」イベントに関連する以下のレジストリキーを削除します。
    • [HKEY_CURRENT_USER\ControlPanel\Notifications\{CAB63A1D-2932-4617-ACE6-4CB7171DB3BC}]
  5. Outlookの「アカウントの選択」画面に表示される「spモードメール」アカウントに関連する以下のレジストリキーを削除します。
    • [HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Inbox\Svc\CarrierMail]
  6. デコラティブメールを使えるようにするために以下のレジストリキーにDWORD値を追加します。
    • [HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Inbox\Svc\POP3\MsgClasses]
      • "IPM.Note.dcm"=dword:00000001
  7. メールの「新規」メニューを分かりやすくするために以下のレジストリキーの文字列値を変更します。
    • [HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Inbox\MsgTypes\IPM\Note]
      • "Name"="Eメール"
    • [HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Inbox\MsgTypes\IPM\Note\dcm]
      • "Name"="デコラティブメール"
  8. メールの「新規」メニューの順序を変えるために以下のレジストリキーのDWORD値を変更します。
    • [HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Inbox\Svc\POP3\MsgClasses]
      • "IPM.Note"=dword:00000000
  9. HYBRID W-ZERO3を再起動します。

これでスタートメニューやアカウントの選択から「spモードメール」が綺麗サッパリと消えて、デコラティブメールが使える状態になります。新規作成メニューから「デコラティブメール」を選べばデコメが、「Eメール」を選べば通常のテキストメールが作成出来るので、うまく使い分けてくださいませ。
ちなみに、見た目を気にしないのであれば、必要なのは手順5〜6だけです。手順5〜6だけを行った場合は「デコラティブメール」が「CarrierMail Message」に、「Eメール」が「Email」になりますので、適宜読み替えてください。
それと、このエントリに記載の方法で修正した場合(手順5〜6だけを行った場合も含む)、普通にアンインストールして元に戻すことが出来ます。若干レジストリにゴミ(手順6で追加したDWORD値のみ)が残りますが、動作に支障はありません。ただ、その代わりと言っては何ですが、メールの送信元が連絡先の登録名で表示される機能は働きません。あちら立てばこちら立たず……難しいものです。
なお、ここに書かれている情報は、このエントリを書いた時点での結果であり、将来に渡って使用出来ることを保証するものではありません。また、この情報を元に運用を行って何らかの損害が発生したとしても、私は責任を負いません。各自、自己責任でお願いします。

*1:レジストリを修正する前に再起動してしまうと、WillcomUIのメールアプリがおかしくなります。使わないとは思いますが念のため。