DELL Streakの内蔵ストレージの容量を増やす

Android Streak

というわけで、root化の後は(いきなりですが)ハードウェアの改造ネタです。
※2011/11/04追記:内部microSDの自動フォーマットは8GBまでの対応という情報が出てきました。16GBや32GBでは自動フォーマットで正常な容量が認識されないようですので注意が必要です。
このDELL Streakという端末は面白い構造をしていて、電池の蓋と電池を外すと抜き差し出来るユーザー向けのmicroSDカードスロットの他に、分解しないと触れない内蔵ストレージ用の内部microSDカードスロットが存在します。標準ではこの内部スロットに2GBのmicroSDがセットされていて、メイン基板上に作り付けのシステム領域512MBと合わせてROM容量が2.5GBということになっていますが、これを交換すれば、内蔵ストレージの容量が拡大出来るという次第。アクセスが高速なmicroSDカードに交換すれば処理速度アップのオマケも付くらしいとあっては、手を出さずには居られない訳で。
分解とは言っても、きちんと道具を用意すれば楽チンです。画面左右の部分がプレートになっていて、本体に両面テープで固定されているだけなので、これをペリペリと(慎重に)剥がせば*1、その下にあるガワの固定用ネジが見えるようになります。
で、見えたネジ(T5のトルクスネジなのでドライバもT5用の特殊なものが必要)を5本外して、ケースの外周をオープナー等を使って外していけば、パコッと弁当箱型のケース*2が外れます。ボリューム/電源/カメラの各ボタンのパーツはケースに固定されていないので、ケースを外したときに弾き飛ばさないよう気をつけましょう。その状態が1枚目の写真。ちょっと画像が小さくて判り難いかもしれませんが、銀色の四角の部分(バッテリーが入る部分)の右のやや下側に、端子側が右に向いたmicroSDと、そのさらに右やや上側に端子側が下に向いた内部スロットのmicroSDが見えています。
内部のmicroSDはLinuxのパーティションが切られているので、FAT32でフォーマットされている市販のmicroSDはそのままでは使えません……が、DELL Streakのファームウェアは賢くて、内部のmicroSDに必要な領域が存在しないと、適宜パーティションを切ってフォーマットまでしてくれます。なので、交換してしまえば後は再起動するだけでOK。もちろん領域が完全に初期化されるので、中身は綺麗サッパリ消え去ります。*3
microSDを交換したら、元通り組み立てます。後は普通にバッテリーをセットして電源をONするだけです。電源をONしてしばらく待つと、2枚目の写真のように*4、画面に内蔵ストレージのパーティションが異常である旨が表示されて、パーティションの切り直しとフォーマットが行われ、フォーマットが全て終了すると、リセットが掛かって通常の起動に入ります。
ただ、ここから先の起動は時間が掛かる(ソフトバンクロゴが3回表示されてDELLロゴも長い)上に、途中でハングアップする場合もあります。数分もあれば起動するはずなので、10分ほど待って動きがなければ、一旦電池を抜いて再度電源を入れなおしてみます。
私の場合は値段が手頃だったのと、あまり極端に大きくして問題が起きても嫌だったので、class10の4GBのmicroSDHCカードを使いましたが、どうやら相性の問題が出やすいらしく、最初に通販で買ったmicroSDカード(キングストン製)は処理落ち状態を連発するようになってしまい、秋葉原で別のカード(あきばおー零で特売だったスーパータレント製)を買い直してくるハメになりました。
システムのキャッシュ領域で250MB(0.25GB)程度取られるので、4GBの残り3.75GB*5が内蔵ストレージの容量。元々が1.75GBだったので2倍強になりました。
速度面に関しては、まだDELL Streakをそれほど使い込んでいなかったこともあって、よく判りません(苦笑)。何となく速くなっているような気もするし、変わっていないような気もするし……。まあ、あまり深く考えないことにします。
IS01は弄るのに専門的すぎる知識が山盛りで必要だったこともあって、Android端末は弄り甲斐が無いかと思っていましたが、このDELL Streakは私程度の知識でも色々弄れて面白いですね。久々に良いオモチャが手に入りました。さらに弄っていくのが楽しみです。

*1:戻る/メニュー/ホームの3ボタンがある右側は、中にフィルムケーブルがあって本体と繋がっているので、乱暴に扱うと切れてしまうので要注意。

*2:電池の開口側が弁当箱、液晶面の側が弁当箱の蓋という感じです。ただし蓋の裏には中身が全部貼り付いちゃっていますが(苦笑)。

*3:中身を保持したまま交換する方法もありますが、手間がかかるのでオススメはしませんし、ここでも解説しません。

*4:と言っても写真が小さくて文字までは判別できないと思いますが(苦笑)。ちなみにボタン側のプレートは剥がしたままでブラブラしている状態なので、変な感じで写っています。

*5:容量の計算上、端末で表示される容量は大体3.4GiBくらいです。内部ストレージが2GBを超えるとマーケットが動作しなくなるという情報もありますが、少なくともうちの個体では特に問題は起きていません。