MSXが弄りたくなったので手に入れた話

私のツイッターのフォロワーさんやこちらがフォローしている方々はレトロPC系の活動が活発な人が多く、それを見ていたらなんだかムズムズしてきたので、古巣のMSXに復帰しようかなと考えた訳ですが。
元々MSXturboRのFS-A1STユーザーだったんですが、ST本体やら1チップMSXやらMSXゲームリーダーやら、色々貸し出したままずーっと来てしまって、現在手元にMSXは1台もありません。ガラクタ箱をひっくり返すとかろうじてMSXのROMカートリッジ(それも何故かROMチップが抜かれた抜け殻)が出てくるくらいの状況です。
じゃあ本体を手に入れるかと相場を調べてみると割と高額だったので、iPhoneに続いて今回もジャンクでなんとかすることにしました。WEBでざっと修復例を見て、意外に「電源が入らない」はイケそうだと踏んで、そういうジャンクをヤフオクで探したところ、見つかったのがFS-A1WSXの電源入らないジャンク。イシターの復活のROMカートリッジや維新の嵐ほかのゲームディスク数枚も付いていましたが、どうにか13.5K円で落札しました。ブツが届いてから試しに電源入れてみますが、当然のように電源が入りません。
修理のヒントを探して調べてみると、なんとカートリッジスロットの電源出力端子から電気を流し込んでFS-A1GTを起動したという例が見つかりました。WSXは同メーカー同系統の機種なのでウチのでもイケそうです。更に調べると、過去にはMSX用電源接続ハーネスなるものが売られていたりとかしたんですが、すでに売り切れ(絶版?)*1で手に入りません。でもまあ回路自体は非常に単純(ATX電源の出力とスロットの対応する電源端子を繋いでスイッチを付けるだけ)なので、カートリッジスロットに挿せるユニバーサル基板があれば比較的簡単に作れるはずです。動作確認のために同様のものを作ることにして必要な部品を一通り注文。
部品の到着までに他に出来ることは無いかと部屋を漁って、前に使っていたテスターを発掘。WSXの故障部分が電源なのかどうかを調べることにして、上側のカバーだけ外した状態でTVには繋がず電源を繋いでスイッチをON/OFFしつつテスターを当てていたんですが。最初はスイッチONでも電圧ゼロだったのが、しばらく弄っていたらスイッチONに連動してそれっぽい電圧が出るようになりました。うん? これって電源復活してる? ということで組みなおしてTVにコンポジットビデオで繋いで電源ONしたら……なんか普通に起動するようになっていました。いや、本当に訳がわかりません。冷静になって考えると、電源が入らなかったのは単なる電源スイッチの接点接触不良で、電源のON/OFFを繰り返したことで接点が復活した、というのが一番ありそうな気がしますが……。
とりあえず起動したので他に故障がないか調べてみたところ、例によって例のごとくフロッピーディスクドライブの駆動ゴムベルトが腐って切れていたので、千石電商で売られていた交換用ベルトを入手し交換。ただ、どうもヘッド位置がズレているのか、それとも他に原因があるのかは不明ですが、読み込みは出来てもディスクのフォーマットでエラーになってしまいました。これについてはMSXに互換機用のスリムドライブを接続するアダプタを手に入れて、スリムドライブと交換することで対処。
ともかく(微妙に納得行きませんが(苦笑))これで動作するMSX2+が手に入ったので、色々出来るようになりました。まずは昔やっていたMSX-DOS2.5とか再度ビルドして似非RAMに突っ込んでみようかなと。ついでに手元に一式揃ってるMSXPLAYerのソースも弄ってみましょうかね。
ちなみに注文していた部品で作成したATX電源ハーネスは、動くようになったWSXを生贄(苦笑)にして実験済みです。本当にカートリッジスロット側から電源供給して動くのか半信半疑でしたが、実際にやってみて画面が出た時にはちょっと驚きました。さすがレトロPCと言うべきか、いろんな意味でつくりに余裕がありますね。これが先に手に入っていれば動作だけはすぐ確認できたのにと思うと惜しいですが、今後は自作のコレがあるのですぐ確認できるはず。

*1:WEBで調べて出てきた情報では「売れなさ過ぎて絶版になった」らしいです。orz