1500円タブレット君にWindows10を

先日1500円で買ってきたWindows8.1タブレットユニットコムのIT8i-8P1150T-AT-FEMですが、ライセンスも余っているし、せっかくなのでWindows10をインストールすることにしました。クリーンインストールするべく、いろいろと試行錯誤してみたので、覚え書きもかねてエントリ。もう何回もインストールしなおして試行錯誤しまくったのですが、過程は省略し、結果として一番安定した方法を書いてみたいと思います。
まずドライバ類ですが、残念ながらほとんどダウンロードできません。アウトレットのせいかシリアルナンバーが無いので、マウスコンピューターのドライバダウンロードのページは見ることすらできません。かろうじてチップメーカーから、Intel HD Graphics用のドライバと、ジャイロセンサー用のドライバだけはダウンロードできますが、タッチパネルを認識させるのに必要なチップセット用のドライバが無いのでお手上げです。なのでWindows8.1が動いている間にドライバを抽出しておかないと、ほぼタブレットとして使えなくなります。気を付けましょう。
ドライバの抽出、というかバックアップには「Double Driver」というツールを使います。ダウンロードや使い方についてはググれば出てくるので省略しますが、デフォルトの「Non Microsoft (default)」設定でバックアップするだけです。バックアップしたドライバはUSB接続のストレージ*1に退避しておきましょう。
バックアップが済んだらWindows10をクリーンインストール。使うインストールイメージは32bit版です*2。付属のUSB-OTGケーブルでインストール用USBメモリを接続すればそこから起動はできるのですが、インストーラーからすでにタッチパネルが使えません*3ので、キーボードやマウスも繋ぐためにハブ*4は必須です。キーボードとマウスで操作してとりあえずインストールを終わらせます。
インストールが終わったら再度「Double Driver」を使い、今度は退避しておいたドライバ類をリストア*5。リストアが終わったら再起動しておきます。この時点で画面の回転以外の、タッチパネル、サウンド、カメラ、microSDカードなどが動作するようになります。
画面の回転については「kionix download」とググると出てくるダウンロードページの表の、「Platform」列に「Windows7/8/10」と書いてある行の「Download」のリンクからダウンロード。一応x86(32bit)用とx64(64bit)用の両方が入っているので、今回は32bitのほうをインストールします。インストールしたら再起動。この時点では縦画面持ちすると上下逆転してしまう状態なので、立てずに水平に置くか、横画面持ちでの作業が必要です。
再起動したら*6レジストリエディタで「HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Enum\ROOT\SENSOR\0000\Device Parameters\kxfusion」の下に「Orientation」という名前でバイナリ値を作成、内容を「01 00 00 01 01 00 02」の7バイトにします。面倒なら以下のテキストをコピペでテキストファイルに保存し、拡張子を.regに変更してダブルクリックすれば手間が省けます。

Windows Registry Editor Version 5.00

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Enum\ROOT\SENSOR\0000\Device Parameters\kxfusion]
"Orientation"=hex:01,00,00,01,01,00,02

これでOK。一応、IntelのページからAtom Z3700シリーズ用のIntel HD Graphics用ドライバをダウンロードしてくればディスプレイドライバの更新もできますが、そのままでも特に問題ありませんでした。

*1:ドライバがリストアされるまで本体のmicroSDカードスロットが使えないためです。

*2:先日書いた通りUEFIが32bitなので64bitのOSはインストールできません。

*3:ちなみにインストール後の回復メニューでもタッチパネルが使えません。

*4:最低3ポート。私の場合はUSBメモリ込みでバスパワーハブで大丈夫でした。

*5:バックアップしたドライバ類を個別にデバイスマネージャで更新してもみましたが、なぜか安定しませんでした。

*6:インストール後に一度は再起動しないと該当のレジストリが変更できません。