Windows10 EnterpriseでさっさとAnniversary Updateを受け取る方法

以前にもネタにしたとおり、BizSparkのおかげでMicrosoft製のアプリケーションやOSは使い放題だったわけですが……。なんだかんだで延命を図ってきたのですが、残念ながら今年の6月で期限が切れて、MSDNからのダウンロードができなくなってしまいました。
まあ今までに取得したアプリやOSはそのまま使い続けられる訳なんですが、困ったことが1つ。ウチのゲーム用PCに入れているOSがWindows10のEnterpriseエディションなんですよね。なんともミスマッチですが、マルチライセンスのプロダクトキーのおかげでプロダクトキーを消費せずに入れられるので、最初の頃はわりとあちこちにインストールしていました。ただ、そのせいでAnniversary Updateを受け取れるのが早くても12月*1という状況になってしまいました。
なんか1台だけ4ヶ月遅れってのもイヤなので、なんとかAnniversary Updateを受け取る方法がないものか、と試行錯誤してみたのでエントリ。
最初に試したのが、Windows10 Enterprise評価版のディスクを使ってのアップデート。評価版は、インストールした後に製品版へのアップグレードも出来るらしいのでちょっと期待していたのですが、ディスクイメージからUSBメモリを作成、PCに挿してSetupを実行してみたところ「エディションが違う」というメッセージが出て失敗。
次に試したのが、Insider Previewを使ってリリースプレビュー版をダウンロードしてくる手ですが、こちらはうまくいきました。スタート→設定→更新とセキュリティからInsider Previewへの参加を有効にして(ここでは手順は省略)、レベルを「リリースプレビュー」に設定します。これで数時間から最悪でも数日待てば、(この記事をエントリした時点では)9月の累積アップデートであるKB3176938が当たった、ビルド14393.105のAnniversary Updateが降ってきて更新されます。
ちなみにVer.1511(TH2)であれば上記の通りで大丈夫なのですが、初期バージョンであるVer.1507(TH1)の場合、Insider Previewの設定画面が違うので同じには設定できません。TH1の場合は、入手方法に「Slow」、ブランチは「rs1_release」を選択します。これでTH2の場合と同様に(この記事のエントリ時点では)ビルド14393.105のAnniversary Updateが降ってきます。

OSのアップグレードが終わったら、Insider Previewへの参加を停止しておきます。もちろんそのままでも(おそらく)問題無いですが、まあ変なビルドが降ってきてもアレなので。

*1:EnterpriseエディションはサービシングモデルがCBB(Current Branch for Business)なので、簡単に言うとアップデートのリリースから4ヶ月経たないとWindowsUpdateで降ってきません。Ver.1607のEnterpriseのインストールイメージがあればアップデートできますが、もう期限切れでダウンロードはできないのです。